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連休は、やっぱ都内でしょう。

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 どこへいくにもお金がかかり、どこへいくにも混んでいる、そんな悲しい東京人が、「東京もまんざら悪くもない」と思える、一年で数少ない貴重な機会。
 人も少ないし、道も空いてる
 ゆえに、連休は都内に限る。

 とはいえ、せっかくのいいお天気だし、春うららかな気分を味わおうと植物園へ行くことに。
 都内でいちばん好きな植物園が、ここ。小石川植物園。
 東大の研究施設とあって、観光客に媚びていないところが気に入っている。
 ただでさえ人気のない表通りから、さらに一本奥に入った住宅街の裏通りにひっそりとある植物園の入り口。300円の入場券は、この目の前にたたずむ、昔ながらのお菓子屋で買うことになっている。梅の季節に焼き芋の屋台が出るくらいで、この店以外、見事に何もない。

 ちょうど小高い丘陵地帯を独占するように広がる園内。文京区の住宅地のド真ん中に、こんなに広い植物園があることは意外と知られていないけど、地域に溶け込んでいて不自然さがない。
 素人目には、こんな言い方も申し訳ないが、とにかく生やしっぱなし、のびっぱなしの木々や野性味たっぷりの花々が咲き乱れている感じ、とでも言えばいいだろうか。
 人目を意識しているものが一切ない。でも、つくづく調和が取れている。
 東京からうんと離れたどこか遠くの、自然豊かな林の中を探検しているような気分になる。どんなに有名な都内の他の庭園でも味わえない、この「ラフさ」がいいのかもしれない。


 「ねえ、どこか走るとこ、ない?」
 せっかく植物を見に来たというのに、走ることしか頭にない息子の欲求も、ここなら至る所で果たせる。
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 表通りのコンビニで買ったおにぎりと中華まんを持ち込んで、ベンチでお昼ゴハン。質素だなあ。でも、いつもと違う「ピクニックな感じ」に息子は上機嫌だ。
 ん?そういえば、一昨日の日曜も、同じようなお昼ゴハンじゃなかったっけ?

 一昨日は、息子のリクエストに応え、上野動物園へ行ったんだっけ。
 同じく、コンビニで買ったおにぎりを持ち込んで。息子に至っては、おにぎりの具まで一緒の「ツナマヨネーズ」だったけど、商売っ気のない植物園と相反し、親子連れでごった返す動物園の隅っこ、唯一空いていたゴミ箱のそばのベンチで、そそくさと食べたんだっけ。
 それでも、息子と何度か上野動物園に来ている夫に言わせると
 「今まで来た中で、いちばん空いている」とか。
 確かに、動物ふれあいコーナーでも、競争相手は少ない。羊と息子とのツーショット写真が余裕で撮れたりするほどだ。(ちょっと腰が引けてるけど)
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 動物園を見終わって上野公園の中に出ると、いつもなら、さらにすごい人の流れにうんざりするところ、ふっと、すがすがしい空気を思いっきり吸いたくなるような爽快さを覚える。桜にすっかり取って代わった青葉からこもれる西日が気持ちいい。なんだか、今まで気づかなかった公園の木々、鳥居、看板、いろんなものが視界に入ってくるのも、やっぱり人が少ないからだろう。
 ふと、公園の出口近くの生垣沿いに、著名人の手形がずらーっと並んでいるのを発見する。こんなものがあったんだ。
 美空ひばりに、千代の富士に…、あっ、渥美清のもある。
 「おっ、寅さんだぞ、寅さんの手だぞ」
 寅さん好きの父子は、争うように自分たちの手を重ねている。
 何度も来ている場所なのに、いつもと違う発見がある。連休の都会歩きは、やっぱり楽しい。
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 さて、そんな休日のしめくくりは、レストランで外食…とでも言いたいところだが、特に食べたいものも思い当たらず、結局、家に帰って冷蔵庫の中のものでシンプル料理。有り合わせペンネや手抜きリゾットなんていう毎日だ。
 近場をうろうろ散策し、食事でさえも、昼夜ともに、ものすごく質素。
 ああ、なんてつまらない連休なのかしらと、ついこの間までの私なら嘆いていたかもしれないが、最近は、こういう時間の流れこそ贅沢なのではないかと開き直れるようになった。
 歳を重ねるということは、こういうことでもあるのだろう。
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 さて、まだまだ続くゴールデンウィーク。
 後半は、知人の山荘を見学させていただきがてら、一泊だけ温泉に行くけれど、あとは特に予定なし。
 都会のうろうろ歩き、次はどこへ行こうかな。




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ritz

広告代理店コピーライター
イタリア家庭料理研究家
HP→http://www.ristorante-ritz.com
著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
イタリア料理、子育てから、オペラ、日本の旅、秘湯まで。

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