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イタ馬鹿日誌

昼は会社員、夜は母、週末は自宅で料理教室。ristorante-ritz.comのイタリア馬鹿な日々。

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M氏の送別会@拙宅

07.12.1m-soubetsukai(1)


 グループ会社から、一年間の契約で弊社のクリエーティブ局に出向していたCMプランナーのM氏が、任期終了。あるクライアントの作業でチームに加わって尽力していただいたので、ささやかながらチーム5人で送別会を開いた。
 お店で飲んだら、バカらしくて払う気がしなくなるような高価なワインを、料理代を浮かせることで堪能しようという姑息な人間たちのもくろみもあり、またM氏の会社も近いことから、拙宅で開催。

 あんまり大きな声では言えないけど、平日だというのに宴のスタートは5時。ほぼ6人全員が時間通りに揃う。なあんだ、やればできるんじゃん。他社のプロデューサーもクライアントもいない、そんな何のしがらみもない気楽な集いのためには、みんな嘘をついてでも会議も、撮影も抜け出してくる。かくいう私も…。

 M氏は私より4~5歳年下で、4歳と0歳の男児の父。見た目も中身も、さわやかな好青年だ。M氏が出向してきた当初の頃に、このチームでいっしょにテレビコマーシャルを1本制作したけれど、その後は別の部署に在籍されていたこともあり、ご一緒する機会には恵まれなかった。 だから、私たちはM氏のことを、実はあんまりよく知らなかった。
 でも誰からともなく「送別会しない?」と言い出したってことは、みんな誰もが、「M氏って、飲んだらどうなるの?」みたいな期待が少なからずもあったからに違いない。

 残念ながら、M氏はいくら飲んでもいつもと何一つ変わらないさわやかな好青年で、おまけに日ごろの父としてのサガから、うちの息子の格好の遊び相手となってしまったくらいだけど、しかし、その代わり、もっとすごい、M氏の知られざる驚くべき才能を見ることができてしまった!

 チームの一人が、急な仕事で一足先に出なくてはならなくなった際、
 「あっ、じゃ、全員が揃ってるうちにMさんに花束渡しておこうよ」
 と、M氏に花束贈呈。するとM氏が、
 「えっと、じゃ、ボクも皆さんに…」
 とゴソゴソとかばんの中から、一人一人に当てた小さな包みを取り出した。○○さん、××さん、と宛名が書かれている。△△くん、とうちの愚息の分まで。
 「えーっ、そんな、プレゼントもらっちゃうなんて、逆じゃない!しかも、一人一人違うってこと!?」
  6人全員が先を争うようにベリベリと包装紙を破っていた手が、一斉にハッと止まる。
 「す、すごーい!なにこれー!すごーい!」
 「え、ちょっとお前の見せろよ!うわーっ。似てるーっ」
 「え、そっちも見せてくださいよ。くくっ。笑えるーっ」
 なんと、一人一人を模写したイラストと、キャッチフレーズ及びセリフが書かれた絵である。
 絵がうまいことは、一度仕事をした際に彼のコンテでプレゼンしていたくらいだから、よく知っていた。でも、こんな才能があるとは、びっくりだ。
 マンガ太郎?いやいや例えがよくないな。山藤章二?とでもいえばいいだろうか。
 どれも本人にソックリなのはもちろん、添えられたキャッチフレーズが笑えて、まるで風刺画。
 「プラモデル命。コ、コンテストの締め切りが~っ」
 と赤い鼻で冷や汗かいてるのは、戦車プラモデルオタクのT中さん。
 「もうね、回りきらないですよ」
 と自転車を押してるのは、カヌー仲間と四万十川を下りにいったら、お遍路めぐりにめざめてしまったK村さん。
 ちなみに、わが愚息のは、「シャキーン! 坂崎磐音Acted by…」と書かれた下に息子の名前。衣装はもちろん、赤いラインの入った黒装束、坂崎磐音のシンボルをまとった息子が刀を振っている。
 我がブログまで、読み込んでいただいていたとは、頭が下がる。おまけに、息子の顔がはっきり認識できる写真は載せたことがないというのに、顔は本人ソックリ。本人、狂喜乱舞している。
 しかし、いちばん嬉しかったのは何を隠そう私かもしれない。
 「イタ馬鹿」のタイトルがイタリアンカラーに施され、私はといえば、りりしくシェフの格好をしている。
 「なんだよっ。ずりーぞ。おまえだけ似てないじゃんかよっ。なんでこんなにカワイクかいてもらってるんだよっ。ざけんなっ」
 と口の悪い人間どもから非難ごうごうだが、やっかまれるのも無理はない。だって、本当にカワイイんだもの、絵の中の私。

 これ、「リストランテ・リッツ」の看板にしようかな。HPの表紙にするのもいいなあ。あ、それともこれで名刺でも刷る?…
 シワもシミもひとつもないし、スタイルもいいし、ふっふっふ。うれしー。
 なんだか、レオナルド・ダ・ヴィンチに肖像画を描いてもらった貴族婦人になった気分。
 Mさん、本当に本当にありがとう。

07.12.1m-soubetsukai(2)


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コメント

ritzさん、こんにちは~♪すてき、この絵とっても!そっくりですよ。Mくんも似てる。ritzさん似なんですね、やっぱり。

lucaさま
ありがとうございます!
周囲に言わせると「シワとシミを付け加えたとしても、まだカワイク描かれすぎ」だそうですけど…。
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ritz

Author:ritz
イタリア家庭料理研究家
本業は広告代理店コピーライター
1999年以来、毎年有給休暇を使い果たす作戦でイタリアへ料理修行。年に1〜2回のペースで子連れでイタリアの農家やマンマの家々を転々としています。
HP→http://www.ristorante-ritz.com
Facebook"マンマの台所Ristorante Ritz"→https://www.facebook.com/ristoranteritz/

著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
U.M.A.O.オリーブオイル鑑定士
イタリア料理、子育てから、日本の旅、秘湯まで。

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