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イタ馬鹿日誌

昼は会社員、夜は母、週末は自宅で料理教室。ristorante-ritz.comのイタリア馬鹿な日々。

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「トルテッリーニ イン ブロード」と冬のおもてなし料理

07.11.14tortelliniinbrododiAIG


 「『トルテッリーニ イン ブロード』と冬のおもてなし料理」
 家庭画報きどりの、我ながら、かなりすかしたこのタイトルは、私がこの週末、講師を担当させていただいた「日伊協会」の文化セミナーのコース名。

 トルテッリーニは、私が仕事を放りだしてまでイタリアへ料理修業に行ってしまうきっかけになった、エミリア・ロマーニャ州の名物料理。中でも、肉から丁寧にダシを取った黄金色のスープで食べる「トルテッリーニ イン ブロード」は冬に欠かせない一皿として老若男女に愛され続けるパスタ料理だ。
 著書のタイトルにもしたくらい、大好きな料理であると同時に、いってみればトルテッリーニを語らないことには我がイタリアは語れないということで、クリスマスシーズン到来に合わせて、開催させていただく運びになった。

 日伊協会のおはからいで、会場は拙宅。
 いつもの料理教室の要領で行えるとはいえ、応募者が定員割れでもしたら日伊協会に申し訳ない、と不安な気持ちでいっぱいだったが、おかげさまでたくさんの方がお申し込みくださり、当初は一日だけの開催の予定が、結局、増設して3日間設けることに。

 その一回目と二回目をこの週末に行った。
 次の土曜日にまだ一回残っているけれど、まずは、この土日を、無事、そして楽しく終えることができたことを、まずは、Kさんはじめ日伊協会の方々と参加者のみなさんに、改めてお礼を申し上げたいと思う。

 申し込みその他は、すべて協会がとりまとめてくださったので、当日までどんな方がいらっしゃるかまったくわからなかったのだけど、いざお会いしてみると、「あれ?以前にもどこかでお目にかかりませんでした?」と聞きたくなるような方ばかり。
 日伊協会の語学コースに通う常連の生徒さんだったり、たまたま日伊協会のホームページを覗いて本講座を知った方だったり、拙著を図書館で二回も借りて熟読してくださった方もいたり、中には、私が、4~5年前、日伊協会のイタリア映画のコースに通っていた頃にご一緒させていただいたMさんというとっても素敵なおばさまもお申し込みくださっていて、思わず感激してしまう。

 根っからイタリア好きな人たちは、初対面同士でもどんどん話が弾む。
 パスタを練るところから始まって、うすく伸ばしたあとも、4センチ四方の正方形にきりわけた生地に具を小さく巻き込んでいく作業がひたすらつづくトルテッリーニには、ひとつのテーブルを囲み、みんなが一つになることもそうだし、手を動かしながら延々と口も動かしたくなるという、不思議な作用がある。
 私が、初めて担当させていただく日伊協会の料理セミナーにトルテッリーニを選んだのは、そんな理由もあった。

 トルテッリーニづくりとおしゃべりに集中しているその間、ガス台では、蛍火にかけっぱなしでOKの肉料理「ピエモンテ風ストゥファート」が、オーブンではボローニャ風パンナコッタが、一人で勝手に出来上がっていく。
 いずれも、手間もかからず見た目も華やかという、おもてなしには持ってこいの料理を選んだ。

 ちょっと時間が押してしまったけれど、トルテッリーニをはじめ、日本のイタリア料理店では滅多に食べられない北イタリアの伝統料理は、同じくエミリア・ロマーニャ州の名産である発泡性赤ワイン「ランブルスコ」とともに、ご満足いただけたようで、まずはほっとしている。
 「実りの季節にふさわしい、実り多き一日でした」とお礼のメールをくださった方がいたけれど、お礼を申し上げたいのは私の方。いつもの料理教室もそうだけど、結局は趣味の範疇を出ない私の甘っちょろい料理活動に、寛大な姿勢で参加してくださるみなさんのお陰なのだ。
 普段、自分のホームページだけで募集しているだけでは、きっと果たせなかったであろう、いろいろな出会いや、思いがけない再会を果たしてくれた、日伊協会にも改めて感謝。
 そうそう、そして、こういう機会を与えてくれた、「トルテッリーニ」にもお礼を言っておかないと。

 ところで、正確にはすでに何回も言っている通り「トルテッリーニ」が正しい発音だが、実は、拙著のタイトルは「トルテリーニが食べたくて」。
 当時、その名前や存在すら知られていなかったこともあり、またイタリア語に世間がまだまだ不慣れだったこともあり、誰もが発音しやすいようにと、敢えて小さな「ッ」を省いてしまったのだ。
 でも、こうしてこのパスタ料理を広める機会に、こんなに恵まれるのだったら「トルテッリーニ」としっかり「跳ねて」おけばよかったと、今更ながら後悔しきり。
 自称トルテッリーニ宣教師としては、今後はなにごとも正しく布教に励まねばと意を新たにする。
 
 「トルテッッッッッリーニ イン ブロード」と冬のおもてなし料理。
 残すところあと一回のセミナーも、どうか無事に果たせますように。

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ritz

Author:ritz
イタリア家庭料理研究家
本業は広告代理店コピーライター
1999年以来、毎年有給休暇を使い果たす作戦でイタリアへ料理修行。年に1〜2回のペースで子連れでイタリアの農家やマンマの家々を転々としています。
HP→http://www.ristorante-ritz.com
Facebook"マンマの台所Ristorante Ritz"→https://www.facebook.com/ristoranteritz/

著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
U.M.A.O.オリーブオイル鑑定士
イタリア料理、子育てから、日本の旅、秘湯まで。

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