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イタリア通信 2013年夏③サルデーニャその3

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サルデーニャ島の東海岸から今度は一気に西海岸へ。バルバージャ(語源はバリバルアン)地方という名の通り、ローマ帝国でさえ侵入できないほど切り立った絶壁や深い山々が連なる島の中東部を抜けると、西側は一転して緑の丘と青い海の世界。同じ島とは思えないほど景色は変わるけど、パストーレ(羊飼い)の島国サルデーニャには、やはりどこへ行ってもどこかいぶし銀のような渋みがある。
オリスターノ近くのサンヴェーロミリスという小さな町のはずれにあるアグリツーリズモは6年ぶり二度目の訪問。といっても前回泊まったのはちょっとしたきっかけでたった一泊しただけだったのだけど、女将のジョバンナがつくる何気ない田舎料理と、その個性的なキャラが忘れられなくて、もう一度来てしまった。
6年も前のこと、しかもたった一泊、覚えてるはずが亡いと思いきや、Mを見るなり「あ〜、覚えてるよぉ。大きくなって。弟ができたんだね〜!」とどうやら覚えてくれてる様子。そして6年前もそうだったのだけど、私の事を「ノリカ!ノリカ!」と呼ぶのも変わらない。確か彼女が唯一会った事のある日本人の女の子の名前がノリカだったとか、なんとか。なんだか「紀香」みたいで悪い気はしないのだけど、一応正しい名前を覚えてもらうことに。

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「ちょっと厨房を見てもいい?」「もちろんいいよ。入って入って」てな感じで厨房に潜入。作っていたのはパーラ・フリットゥスという揚げ菓子。
これは小麦粉?それともセモリナ?と尋ねると
「ああ、これは小麦粉00番だよ。ん?あんた、台所見せてって言ったけど、ははーん、ほんとはレシピが知りたいんだね。秘密だよ、ひ、み、つ」
なんて言ってたくせに、揚げるサ行を手伝ってるうちに「オイルを生地に混ぜる時はね…」とか「卵と砂糖は最初によく混ぜておくわけよ」とか、結局べらべら喋ってるジョバンナ。そして挙げ句は
「ね、明日は5時までに戻って来れる?そしたらナスの詰め物を作ろうよ」
といつの間にか一緒に料理をすることになっている。
「トルトリでは何を習ってきたんだい?あ〜、アニョロッティか。あっちのは私は中のチーズがすっぱくてダメ。こっちのアニョロッティはもっと上品だよ。ああ、もったいない、なんでたった二泊なのさ。私は連泊してる客に二度と同じ料理を出さないんだよ。一週間ここにいたら、もっといろんな料理を教えてあげられるのに」
これまたトルトリのパオラ同様、しゃべりだしたら止まらない。

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どこか陰を帯びたパストーレの島国サルデーニャ、でもこの島に住む、特におばちゃんたちには、どの地方にいってもひたすら個性的。でもその心の底には、なんとなく静かな力強さを秘めているような、そんな不思議な魅力に満ちている。そして、その料理もしかり。

ソリッドな中に、強烈な太陽がある。厳しい歴史のあとにこそ、今の人々の大きなプライドが有る。そんなサルデーニャが私は大好き。


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ritz

広告代理店コピーライター
イタリア家庭料理研究家
HP→http://www.ristorante-ritz.com
著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
イタリア料理、子育てから、オペラ、日本の旅、秘湯まで。

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Author:ritz
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