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イタリアスマホ通信 2012夏②



イタリア人に関して思うことのひとつに、どこの馬の骨ともしれぬ異邦人を温かく迎えいれてくれるだけでも有難いことなのに、二回目の再訪からはさらに距離が縮まり、友達を通りこして一気に親戚みたいにもてなしてくれる、というのがある。
シラクーザ近郊でレモン農家を営むフランカとナターレ夫妻の宿も例外ではなかった。
今回、夫の仕事の関係で限られた日数しかシチリアに当てられず、本当はここは諦めよて素通りしかけた私たちだというのに、少しでも旅程が楽になるようにと空港まで迎えに来てくれたばかりか、なんと、宿泊代までも頑として受け取ってくれない。うう…。旅のしょっぱなから涙が止まらない。

シラクーザを離れ、アグリジェントを目指しながら、シチリア島南部の小さな街めぐり。
Notoの世界遺産群にも含まれるシクリはガイドブックにもろくに説明がなく、車も通れない道が入り組んだ小さな町。インフォメーションもなし、暑いから人も出てこないし…ぱら、ぱら、と、たまーにすれちがう観光客とおぼしきイタリア人をつかまえて、この先、なにかあるんですか?と聞いてみるも、「道がふさがってて登れないんだよ。町のてっぺんに教会があるはずなんだけどね」
そうなんだ。複雑ですよね。人に聞こうったって人っこひとりいないし、看板もないし…
「本当だね。ま、これがシチリアというやつだよ」と。
世界遺産になろうがそんなことはお構いなしに、粛々と自分たちの生活を続けている、それもまた、シチリアなのかもしれない。
といいつつ、お次はラグーサの街へ来てみると、観光客もたくさんいて妙に安心したりして。町のシンボルの教会で折りしも結婚式にでくわす。いいなあ、こんなところで結婚式。なんだかゴッドファーザーみたい。

小さな町歩きについ時間を忘れ、アグリジェントのキアラの宿には夕飯ぎりぎりに到着。
三年前と変わらない大きな木の下の温かい夕餉。変わったことといえば一歳半の小僧が座ってること、そして92歳のおばあちゃんがいなくなっていたこと。出会いがあるから別れもある。そんなことを考えさせら
れるようになったイタリア通い14年目。
明日、あさってはキアラと料理です。
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ritz

広告代理店コピーライター
イタリア家庭料理研究家
HP→http://www.ristorante-ritz.com
著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
イタリア料理、子育てから、オペラ、日本の旅、秘湯まで。

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