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イタ馬鹿日誌

昼は会社員、夜は母、週末は自宅で料理教室。ristorante-ritz.comのイタリア馬鹿な日々。

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あっぷっぷ小僧。

あっぷっぷ1
“はい、きょうも元気でした~“の決まり文句で保育園の先生からNを引き取る。それがどれくらいありがたいことかを知る暇もなかったのは、長男Mのことでめまぐるしく奔走していたからだろう。
Mのオペラの本番がちょうど始まったころからチラホラ流行りはじめたインフルエンザ。二男が通う、たった20人前後の民間の小さな保育所でも一月末あたりからチラリほらり出始めた…と思ったら最後、続々とお休みの子供たちが出始めた。
入り口に吊るされた全員の出欠表一覧、登園&退園時間を書く欄が、見事に上から順に斜線、斜線、斜線…。
その斜線が、20人分をちょうど一周しただろうか。それでも相変わらずうちのNは、鼻水こそ垂らしているものの、とにかく元気である。
「お母さん、すごいですよ!0歳児のクラスで唯一ずっと元気なの、Nくんだけですよ!」
保育園の先生たちも、最後の砦とばかりにNを持ち上げてくれる。
長男Mのことにかかりきりで、すっかり忘れていたけれど、そういやこの子、丈夫だ。
Mのときなんて、病気は真っ先にもらってくるタイプ、昼間の携帯に着信があったとしたら、まず保育園から呼び出し間違いない。そんな調子だったのに、同じ兄弟でもえらい違い。
やっぱりよく食べる子は頑丈に育つんだろうか。
保育園から帰り家に入るなりお腹すいた~と泣き出すから、椅子にくくりつけ、ビスケットを山盛りにした皿をおく。さ、このすきにと夕飯づくりに着手するもつかの間、気がつくと完食。ああーっ、お皿は食べられないんですけどーっ、の光景が毎晩繰り広げられている。

さて、ここ数カ月のNの成長ぶりは丈夫ということだけではない。日々、保育園で仕込まれているせいか、急にいろいろな言動をするようになって、すでに乳児とは呼べなくなってきた気がする。

ご飯を食べさせてると、次は白飯だ、次は肉だ、次はカボチャ煮だと、食べたいものを「これ」「これ」と指さして指定するのはすでに1歳になる前からやってたが、ここに来てバージョンアップ。「んご(りんご)」「んむ」(飲む)と指示。今度は自分は座りながらにして親にもってこさせるという王様ぶり。
人がテレビを見ていると、人の肩につかまりながら伝い歩きで一周し、人の顔の前に自分の顔をニョっと出して「んば~っ!」。ほれ、邪魔してやったぞといわんばかりにウヒヒと笑う。
寒い朝、なかなか腰の上がらない兄を景気づけるように、いや尻をたたくように、やたらデカい声で「バ、バーイ!」と送り出すし、保育園に迎えにいけば先生から私に抱き渡された瞬間にとっとと冷たく「バイバイ。」と言い放ち先生をがっかりさせたりもする。
だーるまさん、だーるまさんの歌がお気に入りで、♪笑うと負けよ♪のフレーズが近づくと、わなわなと居ても立ってもいられなくなり、「あっぷ…」とお手つき発声のあとに語尾だけ帳尻合わせて「…っっっぷ~~~!」と叫び、そしてよだれだら~ん。
「あっぷっぷ」には彼の中ではいろいろな思い入れがあるようで、歌とはまったく関係ないシーンでも連発している。
子供用のまぐまぐボトルをわざとテーブルの上から落とすなど、ちょっとしたいたずらがブームなのだが、その際、「ダメでしょ!」と注意すると、ムッとした顔で見上げてこっちの顔を睨みける。おいおい逆切れかよ、負けるわけにはいかん!と母の威厳を保つべく渾身の怒りの表情でにらみつけると、しばらく黙りこくったあとで、「あっぷっぷ。」と一言。
兄の名前がなかなか言えず何度教えても「ぼーんーど」「どーんーど」となるので「だから、“ぼ”じゃなくて“も”。“も”だよ!」としつこくすると、急にし~んと黙りこくったあとで、やっぱり「あっぷっぷ。」と一言。
だんだんこっちがおちょくられてるような気がしてくる。
思えば、Mのときも似たような性格は見え隠れしていて、長男なのにずいぶんと二男っぽいやつだ思ったものだが、Nはさらに上回る、輪をかけた二男ぶりである。

生まれて初めての芸も覚えた。
「1,2、3…」と数えてやると「ダーッ!」とつづく。
そういや兄のときもおなじく初芸は1歳をすぎたころ、「カトちゃん…」と言うと「ぺ」と鼻の下を押さえてたっけ。なんだか昭和な兄弟だな。
保育園の先生が、イタリア好きな母に気を遣って仕込んでくれたのか、私は何も教えてないのに「ボーノ、ボーノ」と人差し指でほっぺをくるくるしたりも勝手にやっている。そしてそのくるくるの指をそのまま鼻に持っていって「ほじほじ」。これ、Mもやってました。
なんだか二男がふたりいるみたいな、変な家。この先、どんなことになっていくんだろう…。

さて、そんな将来を漠然と想像していたら、一気に現実に引き戻される。なななんと、保育園で最後の最後までがんばっていたNが、2月10日、ついにインフルエンザになってしまった。
とはいえ、予防接種のせいか、はたまたやっぱり元が丈夫なせいか、熱も7度台だし、とにかくいつもと何一つ変わらぬ機嫌の良さ。
うつされまい、そして兄にもうつしてなるまいと、こっちは一日中マスクで接してるんだけど、そのマスクを引っ張っては「ば~?」とやってみたり、「あっぷっ…っぷ~」と思いきり唾を飛ばしてきたり…。
おしりふきを全部ひっぱりだして大喜びしてみたり、空気清浄器を出してくれば、吹き出し口から出てくる風に髪をたなびかせて遊んでみたり。
病気の看病も、なぜだか苦じゃないのは、コイツの性格のおかげだろうか。
あっぷっぷ小僧、おそるべし。

あっぷっぷ2

あっぷっぷ3
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ritz

Author:ritz
イタリア家庭料理研究家
本業は広告代理店コピーライター
1999年以来、毎年有給休暇を使い果たす作戦でイタリアへ料理修行。年に1〜2回のペースで子連れでイタリアの農家やマンマの家々を転々としています。
HP→http://www.ristorante-ritz.com
Facebook"マンマの台所Ristorante Ritz"→https://www.facebook.com/ristoranteritz/

著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
U.M.A.O.オリーブオイル鑑定士
イタリア料理、子育てから、日本の旅、秘湯まで。

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