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で、やっぱり今年も走り続けてるわけで。


で、やっぱり今年も年明け早々から走り続ける羽目になっている。
愛車チンクエチェントは今月に入ってガソリン満タンにするの、すでに三回目。
文字通りこんなに走りつづけているそのわけは…

1月の新国立劇場オペラ「ラ・ボエーム」に、息子Mたちの少年合唱団が出演するため。
年明け6日から、ほぼ毎日、衣装合わせ、立ち稽古、音合わせと、新国立劇場に送迎の日々。
会社→学校→初台→会社→また初台→やっと家、てな具合に走りまわっている。
学校に持たせる昼弁当と、稽古に持たせる夜弁当の二毛作作業も手伝って、正直、ヘトヘトだ。

昨年6月にメトロポリタンオペラに出させてもらったときに続いて、Mは今回も女の子役。
同じ演目とあって歌う歌自体は慣れたものだろうけど、大きく違うのは、海外の大きな歌劇場の引越し公演はむしろ演出も衣装もすべて持ち込まれたものにポンと入って出演すればいいから2~3回の立ち稽古だけで済むところ、国内のプロダクションは逆に一から作品作りに参加することになるので、第二幕しか出番のない子供たちもガッツリと稽古に食い込んでいかないといけない。
送迎する親にとっては試練だけど、しかし子供たちにとってはこれがまた新鮮な体験のようで、毎回、稽古の様子をMも興奮気味に話をしてくれる。貴族の娘、魚屋の息子、ざりがにを売る子…20人の子供たち一人ひとりに詳細な設定が施されていて、Mはココナッツミルク売りの屋台を手伝う娘役とか。女の子役は全員化粧をし、長い髪のかつらもつけるらしい。
背の小さい子供もできるだけ隠れないように、とは演出家の配慮らしいけれど、第二幕の幕開けのシーンではミルク屋台のお父さん役の歌手に高~く抱っこされることになったり、通常、子役のシーンなどない第一幕に設けられた、薪を運んで部屋に入ってくるチョイ役の助演にも、なんとMが選ばれたりと、人一倍「チビ」だからこその特典にも大いにあやかってしまう。
そんなわけで、こちらもついつい、頑張る息子に負けじと、老体にムチを打って走り続けちゃっているのだ。

そしていよいよ、19日から本番が始まっている。
母の具合もだいぶよくなったので、24日(火)のマチネに母を連れて観に行ってきた。
私自身は、実は先週、保護者向けのゲネプロに参加してすでに“息子かぶりつき鑑賞”は済ませたので、今回は「オペラファン」としてしっかり全体を観つつムゼッタのアリアも聴かなくてはと思っていたのだが…やっぱりオペラグラス越しに息子だけを追うただのステージママに甘んじてしまう。

母にもオペラグラスを持たせたものの、79歳の母には不慣れな代物、おまけに白内障も進みかけているというから、果たしてちゃんと孫の姿を追うことができるか不安だったけれど、これがまた予想に反してしっかり使いこなしてくれたようで、横で小声で「へ~。舞台に立つと大きく見えるわね~」「萌ちゃんにそっくりね!やっぱり血は争えないわ~」「あら、かわいい衣装~」とかなんとかブツブツ言ってるところを見ると、ちゃんとMの動きを捉えているとみた。
で、第二幕もクライマックス。総勢20人の子供たちも賑やかなカフェ・モミュスのシーンを立派に演じ、盛大な拍手とともに幕が閉じ第二幕無事終了。
「どうだった?Mのこと、わかった?」
「わかった、わかったわよ!あの赤茶のマフラーが目印ね!どっから見ても女の子じゃない。ちょこちょこ走る姿なんてかわいいわね~」
よかった…。ちゃんとMのことが認識できたようで連れてきた甲斐があった。
「でもさ、子供って二人しか出てないのね。Mと、それからもうひとり、帽子かぶった男の子と」
へっ???
どうやら、 “かぶりつき”度は私の比ではなかったらしい。Mと、その隣でザリガニを売るO君の姿しか、母のオペラグラスの中には入ってこなかったようだ。
それにしても、マイペースというか、自己中心というか…。会社の人間によく「山中ほど天動説な女はいない」と言われたものだが、それは完全に母親ゆずりであることを図らずも認識した、そんな一コマであった。

息子たちの出番が終わった第3幕と4幕は、手のひらを返したようにオペラファンとしてまじめに鑑賞。いまだ放射線問題でキャンセルになった歌手の代役で来日した韓国人テノール、パク・ジミンも、ミミ役のカンジェミも、ゲネプロのときよりず~っといい。素晴らしい。やっぱりゲネプロってのは、みんな手を抜くものなのね。当たりまえか。
だから、やっぱりお金払って本公演を見に来なくちゃだめね。
何より、子供たちも、そうした歌手たちの心意気やモチベーションをおのずと察知しているのだろう。ゲネプロに比べて、みんな、本当にいきいきと演じ、堂々と歌っていたのが忘れられない。

さて、そんな本番も残すところあと一日。
思えばこの数週間、緊張の「き」の字もなく、毎日舞台に立つのが楽しくてしかたがないというMとは正反対に、千秋楽までなんとか体調崩さず乗り切ってほしいと願いつづけた毎日。
折しもインフルエンザも流行りだし、次男Nの保育園では同じ月齢の赤ちゃんにインフルエンザが出たと聞き、兄にうつしてほしくない一心で最後はNに保育園を休ませてしまったほどの私は、やばい、もう完全なるステージママに成り下がっていることを認めよう。

明日の日曜の3時からの千秋楽は、Mの後援会長(笑)M子さん、ユミキーナ姉&みーくんも足を運んでくださるので、私ももう一度鑑賞予定。
ああ、どうかどうか、最後までMが元気にお役目果たせますように。
こんなヒヤヒヤの毎日も明日で最後と思うとホッとするような、でもやっぱり、公演が終わってしまうのがさみしいような…。
Spero che tutto vada bene.Forza Mondooooo!
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ritz

広告代理店コピーライター
イタリア家庭料理研究家
HP→http://www.ristorante-ritz.com
著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
イタリア料理、子育てから、オペラ、日本の旅、秘湯まで。

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