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イタ馬鹿日誌

昼は会社員、夜は母、週末は自宅で料理教室。ristorante-ritz.comのイタリア馬鹿な日々。

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Mi manca Italia

caldarrosta
月曜に帰国して、火曜からMは学校、Nは保育園、私は会社。
家族全員が都合をやりくりして捻出した日程で行くイタリアは、こうしていつも、中一日として休む間もなく翌日からすぐに始動。
今日で一週間経とうとしているのに、二男Nはいまだ時差ボケが直らない。夜中に一時間おきに目を覚まし、挙句明け方の4時くらいからシャキッと目が覚めておきっぱなしという日々、おかげでこちらはゲッソリだ。

しかし、夏のイタリア同様、今回も心はイタリア。いや、身体もイタリアを求める日々。
タヤリンが、トルテッリーニが、ウサギが、トリュフが、焼き栗が…ああ、食べ足りなくって仕方がない。

今回の旅はたったの9日間。おまけに古巣の地をまわる挨拶まわりがメインだったこともあり、とにかく時間が足りなかった。
会いたい人たちにこそほとんど全員に会えたものの、それでももっと一人ひとりとたっぷり時間を共にしたかった。胃袋や、買物欲にいたっては、存分に満たされることはなく、いまだに毎日「ああ、あれも買ってくればよかった」とか「ああ、あれも食べておけばよかった」と後悔しきり。完全なる「不完全燃焼」である。

そんな時間のない旅の中、昼休みもなく通し営業、おまけに日曜も空いているスーパーでの買物が唯一の買物だったといっても過言ではない。
もの珍しいものが買えるわけではないけれど、料理をするものにとってはチェックは欠かせない。
今年の戦利品は、なんといっても、コレ。「焼き栗」用のフライパン、とでもいうべきか。

鉄製のフライパンの底にポツポツといくつもの穴が、まるで水切りかごみたにに空いている。栗にあらかじめ切り込みを入れて、ここに並べて火にかける。暖炉のある家は薪の上で火を通したりする晩秋の風物詩だ。

今年のイタリアは、夏は雨が少なく、猛暑続きで、トリュフも栗もみんな不作。大好きな街の焼き栗屋台(Caldarrosta)にもついぞ一度もお目にかかることはなく涙をのんだが、その代り、いろんな家で、この焼き栗をやってもらってご馳走になった。

その味わいを日本でも。そう思ってスーパーで目にするなり迷わずカートに入れた焼き栗フライパン。幸い、日本も今年は例年になく栗の出足が遅かったこともあり、イタリア行く前にも取り寄せた例の小布施栗の最後の出荷に、ぎりぎり間に合うことを知り、再度取り寄せる。
高級小布施栗を焼き栗フライパンにぶっこむなど、ちょっともったいない気はしないでもないが、どうしても焼き栗がやりたいのだ。食べたいのだ。背に腹は代えられない。

さて、お味の方は?
イタリアの栗よりかなり大ぶりとあって、中に火を通そうとして気がつけば炭になっちゃいました、みたいなものもあったけど、パカッと割れた鬼皮から、ぽっくりと現れる栗の実。渋皮がきれいにはがれると、表面のひだもくっきりと、そしてつやつやとして美しい。
一口食べると、ああ、イタリアの焼き栗の味だ~。
ゆでたり蒸したりするのとはまた違う、香ばしくて甘くて、味が引き締まった感じ。
実が大きいのがよしとされる日本の栗だけど、焼き栗用に、小さい山栗も市場に出回ってくれればいのにと切に思う。

取り寄せた最後の栗も、残すところあと15個。
これを食べ終わってしまうと、イタリアの余韻も封印しないといけないような…
そんな気がして急に切なくなってきた。

時差ボケ直らないNの体内時計がいまだにイタリアのままなのも、もしかしたら日本の現実に戻ることに抵抗しつづけているのかも、なあんて。

さて、そんなNも明日で一歳。
去年の今頃は、陣痛と高血圧に苦しみながら病室でうんうん言っていたなんてなんだか自分でも信じられないくらい。あれからたった1年の間に、イタリアも二回行って、会社も復帰して、なんだか普通に髪振り乱して子育てしいて…。
ん?この子はいったいいつ生まれたんだっけ?どのタイミングで生まれたんだっけ?
自分でも、ふと、ものすごーく不思議に思う瞬間がある。

思わず忘れそうになっていた二男の誕生日。さて、明日はケーキでも買ってきてあげようかな。
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ritz

Author:ritz
イタリア家庭料理研究家
本業は広告代理店コピーライター
1999年以来、毎年有給休暇を使い果たす作戦でイタリアへ料理修行。年に1〜2回のペースで子連れでイタリアの農家やマンマの家々を転々としています。
HP→http://www.ristorante-ritz.com
Facebook"マンマの台所Ristorante Ritz"→https://www.facebook.com/ristoranteritz/

著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
U.M.A.O.オリーブオイル鑑定士
イタリア料理、子育てから、日本の旅、秘湯まで。

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