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イタリアスマホ通信(2011秋)4




トリュフの不作に嘆くピエモンテを後に、車で南東へ下ること三時間。ロマーニャ地方の山奥のアグリをめざす。
途中、ボローニャ市内に住む知人たちの家に挨拶回りに寄らせてもらっていたらすっかり遅くなってしまった。真っ暗闇の山道、車のライトが照らす先に、カーブを切るたびに幽霊でも出てきそうで怖いくらい…と思った瞬間に繁みから突然飛び出してきたのはウサギ。つづいてワサワサと飛び降りてきたのは、ふくろうか…。

やっとこさ、アグリに着き車から降りると、ん?この匂いはひょっとして…
ひょっとして…

「秋にうちに来るのは初めてだろう?」
ジュリアーノがもてなしてくれたのは、白トリュフのタリアテッレ。
なんと、ピエモンテで容易にありつけなかった白トリュフに、エミリアロマーニャに来てありつけるなんて。
他にもポルチー二ソースのステーキに、焼き栗に…
地モノの秋の幸を満喫してやっと秋のイタリアに来た実感がわいてくる。

翌朝、明るくなって初めて周りの山を見渡す。
深い深い霧につつまれた、天界の宿。
木々の枯葉がこれがまた美しく、荘厳な雰囲気さえ漂う。
「リツコ、Mを一ヶ月くらいうちによこしてくれないかしら。すごくよく働くわよ!」
ジュリアーノの姉で宿の料理を仕切るレアに言われて庭に目をやると、Mがせっせとジュリアーノの手伝いをしている。
クルミの木の落ち葉をせっせと集めてリヤカーで運び杏の木の下にまいている。これを毎朝やるんだから、確かに大変だ。

羊のえさやりを一緒にしたり、ボッチェして遊んだりしていたら、あっという間に11時すぎ。
後ろ髪引かれる思いで慌てて出発する。

今日はこれから再びボローニャに立ち寄り、お世話になった人たちを回った後、夜はモデナまでいかないといけない。
我が故郷、ボローニャ、モデナを訪ねる旅は、人と会うのがもはや第一の目的だから、なんだか慌ただしい。

ところで、日にち変わってしまったが、昨日11月1日はイタリアでは日本のお盆にあたる聖人の祭日。
みんながお墓参りにいくこの日は、実は結婚記念日であったことにきづく。
今年もこうして、どちらも忘れたふりして?過ぎてしまうのだった。
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ritz

広告代理店コピーライター
イタリア家庭料理研究家
HP→http://www.ristorante-ritz.com
著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
イタリア料理、子育てから、オペラ、日本の旅、秘湯まで。

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