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イタリアスマホ通信(2011秋)3


前半のピエモンテも今日が最後の一日。
初日に飛行機ストのせいで遅れをとったり、昼から夕方までの長い昼食をとる羽目になったりと、なかなか予定通り行かず、焦りつつ迎えた最後の日は、朝から勢力的に動くことにした。

まずは、学校にお休みを頂いたせめてもの罪滅ぼしではないけれど、トリノ近郊のドン ボスコの生まれた家へ。

昼は、約束通り、カステッロへ向かう。
長女リゼッタを筆頭に、三姉妹がそれぞれ、ホテル支配人、カンティーナのマネージャー、リストランテのシェフを分担している。彼女たちのひいおじいちゃんが、サボイア家から買い取った丘の上の城で、女姉妹が力をあわせて伝統を受け継いでいるこのホテルのリストランテで、私が初めて働かせてもらったのは、いまから11年も前に遡る。
コブ付きの今となっては、本格的に厨房を手伝えないどころか、かえって迷惑なだけなのだが、いつきても、こうして賄い飯を一緒に囲ませてもらっている。
賄い飯といっても、お客に出すのとなにひとつ変わらない料理を食べるのがカステッロのスタイル。
姉妹の子供たちもまた女ばかり。見事に女系ばかりの一族だけど、シェフのリッリのあとを継ぐのは、リゼッタの長女アレッサンドラ、リゼッタのあとを継ぐのはアレッサンドラの妹、というように、世代交代が着実に行われつつある。
伝統を守ることが家族の当たり前の仕事。イタリアの地方の底力は、いつもこうした人たちを見る度に痛感させられる。




さて、また今日も昼食べ過ぎて、ものすごく苦しい。
リゼッタに紹介してもらった隣町のチーズ屋に寄ったら、いろいろ試食させられて、さらにお腹いっぱい。
一方、Mはドンボスコの生家からの帰り道以来、車酔いがおさまらず、ついにピヌッチャの宿に帰るなり、突然もどしてしまう。

疲れが出たのだろうか…
何も食べたくないという息子をよそに、ううむ、やはりどうしても白トリュフが、たとえ不作だろうが、たかがろうが、もしかしたら中国産かもしれなかろうが、食べておきたい私と夫。
ついでにいうと、アルプリンというラビオリの形をもういちどチェックしてみたい私。
「Мは見ててあげるから、二人で食べてらっしゃいな」
とピヌッチャが近所の知り合いのリストランテを予約してくれた。ここならパスタだけさくっと食べて帰ってきても問題ないから、と。
Mを残して最後の晩餐に走ってしまうひどい両親。ごめんよ~。

最後の最後まで、食べ続けて駆け抜けたピエモンテ。もう寸分も入る余地はない。
あ、いけない。まだ明日の朝にピヌッチャの朝ごはんが待っているんだった…。
Mも朝までに復活できますように。
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ritz

広告代理店コピーライター
イタリア家庭料理研究家
HP→http://www.ristorante-ritz.com
著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
イタリア料理、子育てから、オペラ、日本の旅、秘湯まで。

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