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イタ馬鹿日誌

昼は会社員、夜は母、週末は自宅で料理教室。ristorante-ritz.comのイタリア馬鹿な日々。

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クラシック月間。

2011_6_17
考えてみたら、いつも駐車場脇の楽屋口から入って楽屋口から出てくるM。これだけ舞台に立たせてもらっていながら、ホールの正面すら見たことないではないか。というわけで、今夜の解散後、いまだ上演中のホール入り口にて記念撮影。

Mたちの少年合唱団が出演しているMETメトロポリタンオペラ「ラ・ボーエム」も残すところあと1回。
東京公演の初日の日、NHKホールにMを“搬入”すべく公演通りを登りながら
「緊張してきた?」と聞いてみると、返ってきた言葉は
「ううん。楽しみ」
子供ってのはすごい生き物だな。本当に。

朝起きて、弁当つくって、Mを学校に、Nを保育園にそれぞれ送り出したあとは、翌日保育園に預ける用の母乳を搾乳して、それから会社に行って、ちょっとだけ仕事して、Mの公演がある日は早々に帰宅してMの夜用の弁当をつくり、そしてホールに送り届け、また夜に迎えに行く…なんてことをやっているだけでもめまぐるしい毎日なのに、実は6月は私自身が見ることになっているオペラやクラシックコンサートが目白押しの月でもある。

夫や祖母までフル稼働させ、「ステージママ」と「クラシックファン」を行ったり来たり。
子供が出演するとなると、つい贔屓目になりがちだけど、そもそも直前のキャスト変更で物議を醸している今回のMET。「ラ・ボエーム」以外はどうなのだろう。
一昨日は、ステージママを脱ぎ捨てて、ただのミーハーオペラファンとして「ドン・カルロ」に行ってきた。

前述の通り、「ラ・ボエーム」に出る予定のネトレプコがドタキャンしたことで、「ドン・カルロ」のエリザベッタ役をやることになっていたフリットリが「ラ・ボエーム」にスライド。代わりに聞いたことのないソプラノ歌手がエリザベッタ役をやることに。
もともと原発のせいでカルロ役のカウフマンや、エボリ公女役のメゾソプラノも早々にキャンセルを表明していたから、メインキャスト5名のうち、都合3名もが「代役」で演じられることになったのがこの「ドン・カルロ」。
ちなみにフリットリにカウフマンといえば、今もっとも時めくソプラノとテノールであるばかりか、エリザベッタ役もカルロ役もそれぞれの持ち味にぴったりだっただけに、今回のMETの中で実は「ドン・カルロ」が一番のウリであったことは間違いない。それだけに大枚はたいてチケットを買っていたファンからは最初から厳しい目が注がれるのも間違いないのだが…

さて、ファビオ・ルイジの指揮は、「ラ・ボエーム」同様、丁寧で情緒的で気高くて、指揮者に関してはレヴァインがキャンセルしてくれたことをむしろ感謝したいくらい。
改めてドン・カルロという作品の雄大さ、奥の深さを実感すると同時に、「椿姫」より「アイーダ」より何よりも「ドン・カルロ」をヴェルディの最高傑作と評する人が多いのをつくづく納得する。
その演奏を聴いていると涙が出そうになる瞬間に多々見舞われるのだが、ふと、そうした瞬間は、オケだけの演奏時であることに気づく。
ああ…こんなに素晴らしい演奏で、これでフリットリとカウフマンが予定通り歌っていたら間違いなく後世に名を残す名舞台になったに違いない。なんともいえず口惜しい気がしてくる。
代役の歌手たちは、大御所歌手たちが次々とキャンセルする中、快く代役を引き受けてくれたわけだし、エリザベッタ役のポプラフスカヤというソプラノはなんと4日前に話を聞いて飛行機に飛び乗ってきたらしいし、何より、4基もメルトダウンしてるお騒がせ国、ニッポンにこうして足を運んできてくれたのだから、何はともあれ感謝しているのだけど、それでも正直、もどかしさが残る。

一方、それにつけてもフリットリが「ラ・ボエーム」にスライドしてくれたおかげで、今回のMETの目玉は「ドン・カルロ」から「ラ・ボエーム」へと一気に移行した感は否めない。と、ステージママとしての自分がここでまた頭をもたげるわけだ。
ふふふ。ラッキーだったな、Mたちは。とか思っちゃったりして。
そのMは、最初は嫌がっていた女の子役も、もはや取るに足らないことらしく、とにかく同じ舞台の上に世界一流の歌手と共に立ち、彼らの生の声が1メートル背後から自分の頭の上を超えていく感じが「んもう、たまらないんだよっ。すごいんだよっ」だそうで、帰りの車中ではマルチェッロの歌を耳で聴いたままに歌っていたりするのだが、これがまたちゃんとイタリア語になっているから、子供のヒアリングってすごいわ~と、ステージママは大興奮なのである。
興奮ついでに恐縮ですが…
http://www.metoperafamily.org/metopera/news/photos/gallery.aspx?id=16586&nflash
http://ja-opera.seesaa.net/article/209224694.html
明後日に控える最終公演まで、体調ととのえて頑張らねば。

そんな中、今度は一クラシックファンとして、昨夜の読響の定期演奏会へと足を運んできた。
いや、むしろクラシックファンというより「パオロ・カリニャーニ」ファンというべきか。つづきは、次回のブログにて…。

「ステージママ」と「クラシックファン」の狭間で揺れるクラシック月間も、あっという間に早くも後半。…次男Nは知らない間に7カ月になっていた。ごめんよ~。

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ritz

Author:ritz
イタリア家庭料理研究家
本業は広告代理店コピーライター
1999年以来、毎年有給休暇を使い果たす作戦でイタリアへ料理修行。年に1〜2回のペースで子連れでイタリアの農家やマンマの家々を転々としています。
HP→http://www.ristorante-ritz.com
Facebook"マンマの台所Ristorante Ritz"→https://www.facebook.com/ristoranteritz/

著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
U.M.A.O.オリーブオイル鑑定士
イタリア料理、子育てから、日本の旅、秘湯まで。

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