FC2ブログ

合唱で始まり合唱で終わる連休なのだ。

2004_4_30_1
年に二度、ありがたいことにウチがお花とお菓子でいっぱいになる機会がやってくる。
それは長男Mの所属する少年合唱団のコンサート。ひとつはクリスマスコンサートで、もうひとつが、一年間の練習の集大成として毎年3月に開催される定期公演だ。
今年は地震の影響で一か月遅れで開催。
身内の親族だけでなく、学校のお友達や音楽の先生、Mの成長を小さな頃から見届けてくれている私のイタリア仲間など、大型連休のしょっぱなだというのに畏れ多くもいろいろな方が都合をつけて駆けつけてくださった。

2年前に初めて息子が舞台で歌う姿を見たとき以来、毎回、じわ~っと涙があふれてきてしまうのは息子の成長に感動するただの親バカだと思っていたけど、どうやらそればかりでもないらしい。
実際、クリスマスコンサートなんぞは毎年歌う曲は一緒だし、団体の中で歌う我が子の姿や声の成長ぶりなど目立って感じられるわけでもない。
それでも毎回、なぜだかじ~んと来てしまい、私の母に至るまでが「なんかさ、毎回、Mたちの歌聞くと涙出てきちゃうわ、あたし」などと言ってしまうのは、きっと清らかなボーイズソプラノの集合体に母性そのものがゆさぶられてしまうこともあるのだろう。
さらに私の場合、日ごろのけがれきった心が、数十人の少年たちの、まさに天使のような歌声に不用意に洗われてしまうから、だから、ボロボロと垢が落ちるように涙が落ちてくるような気がしてならない。

小1から小6まで、やんちゃ盛りの男子ゆえ、日ごろのレッスンでは先生の指揮の手が一瞬でもとまれば、体勢は乱れ、あっちでこっちで突っつきあいが始まって、そして先生の雷が落ちる…の繰り返し。ところがこうした公演の場になると、彼らの潜在力が何倍にも結集されて一糸乱れぬ素晴らしい歌声を奏であげる。そんな奇跡もまさに彼らだからこそ成し遂げられるのだろう。

その奇跡、年に一度の定期公演は特に素晴らしく、毎年創意工夫を凝らしたテーマに沿って二十数曲を完全暗譜で歌い上げる。
伴奏の楽器はピアノだけなのに、いや、中にはピアノさえないアカペラだったりするのに、フルオーケストラで壮大な曲を聴いているかのようなスケールの大きさ、時には奥深さに、たまった垢もいっそうポロポロと落ちていくのだ。なあんて、ここまで褒めたら、やっぱりただの親バカか。

週に二回の練習は、送り迎えする親も一苦労。でも、疲れ果てた放課後の平日も、公園で遊びたい土曜日も、ぶつぶつ文句を言いながらも通う息子がやっぱりいちばん偉いなと、この日だけはいつも思う。

年度末の、いわば締めくくりのこの定期公演。今年も彼らの清らかな歌声に、存分に泣かせてもらい、存分に清めさせてもらい、さあ、また今年度も謙虚な気持ちでがんばろうと新たにする。仕事も、家事も、今年から二人分になった子育ても…。
たくさんのお花やお菓子をクルマに積んで帰途に就く。
さすがのMも今日ばかりは緊張していたのかいつもに輪をかけて饒舌。
「いや~、一番前の席のさ、ちょうどMの前あたりに座ってたおばあちゃんがさ、何十回もメガネはずして、んもー、こんなしてハンカチで目ふくから、おかしくってさ。笑いこらえるので大変だったよ」
当の本人たちに、人を感動させようなんてスケベ心が微塵もないところがまた、その歌声の清らかさの秘訣かもしれない。

家につくなり、頂いたブーケを部屋中に飾り、お菓子の箱を片っ端からあけまくり、そして食べまくる息子と私。
3色団子のおいしいこと!柏餅のあんこもさらし餡で上品!麩まんじゅうはとりあえず冷蔵庫だわ。こっちのお菓子はまだ日もちするからとっておこ。きゃあ、リリエンベルグの焼き菓子詰め合わせだって。うれしっ。
食べきれないくらいの甘いものに、文字通りに囲まれて、これからしばらく続く飽食の日々。ああ、なんて幸せなのかしら。

ん?ついさっき、ボーイズソプラノに心洗われて精進したばかりのはずだったんだけど、早くも欲まみれ。

2004_4_30_2

さて連休しょっぱなの公演は無事に終了するも、急速はほんのつかの間。今年はこの先、6月のメトロポリタンオペラ来日公演に合唱団から20名ほど出るために、この連休も後半は特訓が続く。がんばれー。

スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

ritz

広告代理店コピーライター
イタリア家庭料理研究家
HP→http://www.ristorante-ritz.com
著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
イタリア料理、子育てから、オペラ、日本の旅、秘湯まで。

Profilo

ritz

Author:ritz
広告代理店コピーライター
イタリア家庭料理研究家
HP→http://www.ristorante-ritz.com
著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
イタリア料理、子育てから、オペラ、日本の旅、秘湯まで。

Calendario

01 | 2020/02 | 03
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29

月別アーカイブ

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム