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イタ馬鹿日誌

昼は会社員、夜は母、週末は自宅で料理教室。ristorante-ritz.comのイタリア馬鹿な日々。

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ワッキーのワッキ水

gohan
保育園→会社→保育園の生活も2週間。しばらくは緊張感で疲労を覚えるどころじゃないだろうと高をくくっていたが、緊張感など覚える初々しさがないせいか、いやはやどっぷり疲労困憊である。
そんなカラダをいやしてくれるのが、福岡県早良区脇山地区の湧き水。何を隠そう、アッコさんちの庭に湧く井戸水だ。

かれこれ半月以上経ってしまったけれど、長男Mの春休みの記念に、そして私の育休最後の駆け込み旅行と称して、3月末に急遽思い立って福岡郊外のアッコさんちに母子3人でおしかけてきた。彼女が銀座でOLをしていたころに知り合って以来、アッコさん一家とは13年の付き合い。熊本出身のダンナさんも今は福岡に仕事の拠点をうつし、彼女の実家のすぐ近くに一軒家を建てて、小学5年生になるゲンちゃんと3人で暮らしている。

アッコさんちは博多市内から車で30~40分くらい。たぶん。
というのも空港まで送迎してもらったうえに、家でず~っとゴロゴロさせてもらっていたから、市内には近寄ってもいない。

脇山地区は、その昔、即位の礼の献上米として選ばれたこともあるほど優良なお米の産地、また宇治茶より歴史の古いお茶の産地でもあるばかりか、様々な農産物を生産する肥沃な土壌に恵まれた地域。JA脇山が経営する「ワッキー」という道の駅みたいな直売所ではいろんな特産物が売られていたりして、とてもじゃないけど、市内への通勤圏内に位置してるとは思えない自然環境。
アッコさんちは、こうした「ワッキー」の里を一望する小高い丘に建っていて、背後の山には魚が泳ぐ澄んだ小川が流れ、竹林を抜けて毎日さわやかな風が吹いてくる。
反対側の丘にある実家の庭ではお父さんが数十年のキャリアを誇る農作業に精を出し、食卓はいつも新鮮で野菜で溢れている。

放射性物質のことなど全く気にすることもなく、余震におびえることもなく、おいしい空気と水と野菜をごちそうに、ただただのんびりすごす。今の私たち母子3人が、何よりも求めていたことだったかもしれない。
ありゃ、知らず知らずのうちに、こんなにこんがらがっていたのね、私の緊張の糸。と痛感すると同時に、その糸がするするする~とほどけていくのがわかる。

地方に親戚のない我が家にとって、2年に1度は訪れているアッコさんちはまるで親戚の家。
アッコさんは、「いやあ、Mに触発されて、ゲンが本に興味を持ち始めてくれたみたい。助かるよ」と言ってくれるけど、私は私で、都会のひ弱っ子のMが、たくましいゲンちゃんにとことん鍛えてもらういい機会だと思っている。ああ、ありがたや、ありがたや…。

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今日は、朝からずっと二人して庭で全身泥だらけになって何をしているのかと思いきや、ゲンちゃんいわく「穴、掘っとっと」。なんでも、最近夜な夜な出没するイノシシを退治するための落とし穴らしい。
anahori
イノシシ三頭くらいはゆうに入れるほどの巨大な穴を掘りまくると、ゲンちゃんはつづいて、おもむろにホースを引っ張ってきて、Mに蛇口をひねるよう指示。
「おしっこじゃ~~~!!!」
oshikko

さてそんなゲンちゃんの“おしっこじゃ~”も、お風呂の水も、飲み水も、つまりアッコさんちの生活用水として使っている水はすべて、庭の井戸から引いている。しかもこの井戸水、とにかく美味しいのだ。
23区の水道水に対して乳児への摂取制限が発令されてからというもの、何気なく料理にもミネラルウォーターを使いはじめてみたところ、「ミネラルウォーターで炊いたご飯って、旨い!」と人生半ばにして開眼。水選びの大切さを初めて認識した私にとって、いまやおいしい天然水が家の蛇口から出てくるなんて、何にも増して羨ましい。
「え?そんなに羨ましい?じゃ、うちの水、送ってあげよっか?」

本来なら、自分がお邪魔している間に、自分でタンクにつめて配送準備もして…のところ、庭でバーベキューしてもらったり、近所の農協にお土産を買いにつれていってもらったりと、出発ぎりぎりまですっかり優雅なお客さんと化してしまい、結局、慌ただしく九州を後にしてしまう。
そうして数日後、東京での現実にいきなり身を投じることになった疲労困憊の日々に、アッコさんから届いたのが、「ワッキー」の里の湧き水がたっぷり20リットル入ったポリタンクだった。

さっそくこの水で、お茶を入れたりコーヒーを入れたり…。中でもびっくりしたのはご飯。
ミネラルウォーターで炊いただけでも、同じお米とは思えないほどの変貌ぶりだったのに、この水で炊いたらさらに美味しくなったのにはビックリ。お水を飲むだけでは感じにくい違いが、こうして同じお米を同じ炊飯器で炊いてみると如実に実感できるから驚きだ。

すごいな~脇山地区。やるな~脇山地区。
お米やお茶だけでなく、お水もうまいなんて。日田の天領水より、いけるんじゃないの?
「ワッキー」で商品化して売ればいいのに。その名も「ワッキーのワッキ水」なんてのは、どうかな?

ワッキーのワッキ水。どんどん使っていたら、20リットルもあったのにあっという間に残りわずか。ああ、私の命の水が…なくなっていくぅぅぅ。





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コメント

水は大切ですよね!!
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ritz

Author:ritz
イタリア家庭料理研究家
本業は広告代理店コピーライター
1999年以来、毎年有給休暇を使い果たす作戦でイタリアへ料理修行。年に1〜2回のペースで子連れでイタリアの農家やマンマの家々を転々としています。
HP→http://www.ristorante-ritz.com
Facebook"マンマの台所Ristorante Ritz"→https://www.facebook.com/ristoranteritz/

著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
U.M.A.O.オリーブオイル鑑定士
イタリア料理、子育てから、日本の旅、秘湯まで。

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