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イタ馬鹿日誌

昼は会社員、夜は母、週末は自宅で料理教室。ristorante-ritz.comのイタリア馬鹿な日々。

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私の旅の「お守り」


「子供と二人でイタリアなんて、ほんと、バイタリティありますね」
と、今までいろんな人に言われてきたけれど、私にとって息子は、むしろ旅の良きパートナーなのかもしれない。
今でこそ、自分の荷物はもちろん私の分まで持ってくれたりするし、お手洗いだって一人で行くし、水だって買いに行けるし、物理的にとても助かることが増えてきたわけだが、彼がいることの別の意味での心強さ自体は、手間のかかった乳幼児だった頃から変わらない。それは夫抜きの、母一人子一人の旅でこそ、特に痛感する。 

「子供」のことを「=Tesoro(テゾーロ・宝)」とも呼ぶイタリア人ならではの思想や気質に助けられたことももちろんある。行く先々で人々に温かい手を差しのべられ、忘れられない出会いや貴重な収穫にも恵まれる。子供ができる前に一人で修業をしていた頃よりもさらに、イタリア人たちとのハードルを一層低くしてくれる、その一番の要因は息子の存在以外の何物でもないことは否めない。言ってみれば息子は、もっとも強力な「旅のお守り」みたいなものである。
もちろん、息子本人の気性にもずいぶんと助けられている。物怖じしない、ちやほやされれば素直に図に乗る、旅の間はずっとよく笑いよく喋ってる、パスタも肉もなんでもよく食べる、こちらが厨房に入っている間は放置しておいても適当にイタリア人たちと過ごしている、イタリア語は特に教えていないがなぜか普通にコミュニケーションしている…。
まさにイタリア人には打ってつけのタイプらしく、「アニマ・イタリアーナ(イタリア人の魂)を持ったサムライだ!」とよく言われる。そう言われてますます調子にのってくれるタイプであることもまた、親としては有り難い限りだ。

そんな母子二人旅も、今回のイタリアで最後…そう思うとなんとも寂しい気がして、もう1度だけ彼と旅に出たくなった。
旅の舞台が、イタリアではなく日本だとどうなるんだろう。そんなことも、かねてから一度試したかった。
なので自由研究に龍馬を取り上げたいと言い出した息子に、いいね、いいねと便乗し、京都は無理だけど下田はどう?と焚きつけたのはむしろ母の方かもしれない。
そんな母の想いなど、息子に伝わる由もなし、期待するつもりもないが、こうした母との時間を、大人になった彼がふとした瞬間に思い出してくれれば、こんなに嬉しいことはない。



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ritz

Author:ritz
イタリア家庭料理研究家
本業は広告代理店コピーライター
1999年以来、毎年有給休暇を使い果たす作戦でイタリアへ料理修行。年に1〜2回のペースで子連れでイタリアの農家やマンマの家々を転々としています。
HP→http://www.ristorante-ritz.com
Facebook"マンマの台所Ristorante Ritz"→https://www.facebook.com/ristoranteritz/

著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
U.M.A.O.オリーブオイル鑑定士
イタリア料理、子育てから、日本の旅、秘湯まで。

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