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イタ馬鹿日誌

昼は会社員、夜は母、週末は自宅で料理教室。ristorante-ritz.comのイタリア馬鹿な日々。

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イタリア携帯通信(6) 肉も別腹



ワインのエクスポーターをしている38才独身男LUDOVICO(ルド)に招かれて、ペルージャ郊外の彼の家へ。
15世帯しか住んでいない小さな集落の古いアパートのてっぺんの部屋、その室内はまるでエルデコに出てくるみたいにお洒落。ウンブリアの丘陵が遠くアッシジまで一望できる窓際には、彼の趣味であるろうそくが並んでいる。
料理好きのルドは、フルコースを用意してもてなしてくれた。
出身地である南イタリアはカラブリアの、マンマ仕込みの珍しい野菜料理に始まって、ウンブリアの黒トリュフたっぷりのラザニア、ここまでですでなお腹いっぱい。
とどめは昨夜から煮込み続けてくれたというイノシシ。知人のカッチャトーラから直接買い入れているという。
身が柔らかくて溶けるよう、なかなかの腕だ。
いやあ、しかしお腹がはちきれ寸前で、これ以上食べたらエイリアンみたいにお腹の子が飛び出してきそう…。

ごっついガタイと正反対にロマンチスト、のふりをしていて意外と現実思考。仕事も料理もできて無類の子供好き、申し分のない持ち家つきとくれば、あとはお相手だけ?と突っ込んでみると
数年前に別れた彼女とつい最近偶然の再開を果たし
「なんとなく、またつきあいはじめちゃったんだよな…」
と照れながら、でも話し出したら止まらないルド。
次にここに来るときには、歯ブラシが一本増えてるかもね。


ルドの長い長いフルコースはなかなか終わりを見ず、最後は心痛むけどふりきるように帰ってきてしまった。
宿のパオロとの約束を20分過ぎて5時20分に宿に到着。荷物を部屋におきにいく時間も惜しんで台所へ直行。
今夜は、復習したいという私のリクエストに応えてビエートラという青野菜でつくる、この地域独特のニョッキを作ることになっていたからだ。

「エプロン貸そうか?」
「ううん、持ってきた!」
「偉い!」
てなわけで、粉だらけになりながら、ニョッキづくり。次男ジョバンニ、三男グイドも加わって、みんなで15人分のニョッキをつくる。

「リツコがリクエストしてくれたおかげで、こんな旨いものが味わえた!」
もう20年もここに通い続けているというビチェンツアの夫婦も、パオロの旧友で1週間泊まりに来ているボローニャのアンドレアも、一度も食べたことがなかったという。

皆がお代わりする横でリクエストした当の私や夫Mは、一皿めすら平らげられない…

訳を話すと
「そりゃそうだ。とにかく一日中食べつづける、もてない続けるのが南の習慣なのさ」とのこと。
今度ルドの家に行くときは、一日分の胃袋を空けていかねば。

さて、ニョッキの次はメインの豚肉のロースト。
うう、悔しいがお腹いっぱい、とおもいきや、あれ?おかしいな、なんだかするするいけてしまう。
こっちに来てから、「甘いもの」はもちろんだが「肉」も「別腹」になってしまったようだ。


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ritz

Author:ritz
イタリア家庭料理研究家
本業は広告代理店コピーライター
1999年以来、毎年有給休暇を使い果たす作戦でイタリアへ料理修行。年に1〜2回のペースで子連れでイタリアの農家やマンマの家々を転々としています。
HP→http://www.ristorante-ritz.com
Facebook"マンマの台所Ristorante Ritz"→https://www.facebook.com/ristoranteritz/

著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
U.M.A.O.オリーブオイル鑑定士
イタリア料理、子育てから、日本の旅、秘湯まで。

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