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久々の、クラシック鑑賞

あああああ。忙しくって凹んでいます。
4月末からのイタリア行きに備えて準備に専念しようと思っていた矢先、こういうときに限って複数の仕事が津波のようにどどーっと押し寄せ、どこにも矛先のむけようのない憤りに日々ふるえる日々、ふと気づけば、久々のクラシック鑑賞の日が迫っていたではありませんか。
年明けのドニゼッティ劇場以来、ここのところずいぶんご無沙汰していた公演だけに、昨夜の公演は、何日も前からモチベーションを高めて聴きに行くはずだった。
それなのに、それなのに…。
打ち合わせから、そそくさと逃げるように抜け出して、たくさん電車を乗り換えて、途中の乗換駅でホームを間違え、階段を何度も上り下りしたりして、やっとこさ錦糸町へ。お腹が鳴るのも恥ずかしいからドトールでサンドイッチをかきこんで、すみだトリフォニーホールへ開演時間ぎりぎりに滑り込みセーフ。ゼーゼーゼー。

毎年恒例の【東京のオペラの森】。そのオーケストラ公演を率いるのは、去年に引き続きリッカルド・ムーティ。今回は、ロッシーニの「スターバト・マテール」とあって、かなり興味があったこともある。でもなんといっても、イタリア馬鹿としては、最近ではなかなか遭遇しない、ソプラノ、メゾ、テノール、バスバリトンの4人もオールイタリア人キャストという点に、かなりそそられていたことも否めない。
しかも、エヴァ・メイ、バルチェッローナ、フィリアノーティ…と、各パートにおいて世界で一、二を争う、今をときめく歌い手たちだ。どう転んだって、素晴らしいものにならないわけがない。

と、流行る気持ちと、息切れを抑えながら、公演のしおりに目を通すと、な、な、なんと、フィリアノーティが体調不良のため降板となっているではないかっ。
で、代わりは誰なの?ドミトリー・コルチャック?ロシア人?
ミーハーな私には聞き覚えのない名前だわ。1979年生まれ?若いわね。
ああ、フィリアノーティの、あの奥行きのある、そして情緒あふれるテノールが聞けないのかと思うと、一気に消沈。

さて、そうはいっても、演奏は始まる。
マニッシュなパンツスーツに身を包んだエヴァ・メイは、オペラの舞台で見るよりスリムで綺麗。その横のバルチェッローナのふくよかな体型が、さらに強調されるけど、これまた彼女ならではの若々しいパワーがにじみ出ていて憎めない。オペラの舞台と違って、絢爛豪華な衣装に身を包んでいるわけでもない、素の出演者が見られるのも、こうしたオーケストラ公演の楽しみの一つ。歌声までもが、オペラで聞くそれとはまた違い、よりストレートに耳に入ってくる感じがする。
曲目は、ロッシーニのスターバト・マーテル。オペラブッファ(喜劇的オペラ)で名を馳せたはずの作曲家が作った「宗教曲」は、どこか、ブッファのロッシーニならではのバラエティに富んだ旋律が踊る一方、涙が出そうになるくらい魂に訴えてくる新鮮さもあるところがすごい。
中でも、いきなり2楽章でテノールのアリア(ソロで歌うパート)が登場。これが、また、いいのだ。しかも、その歌手は、私が代役と侮っていたロシア人の若きテノール。
みずみずしく、でも一つ一つ丁寧な歌声が、ロッシーニの新鮮な宗教曲にマッチしているようにさえ感じてしまったのは私だけだろうか。
当初、「ちっ」と思ってしまった自分を素直に反省することにしよう。
突然やってきた代役の舞台で、こうして若い才能は開花していくものなのかもしれない。

さて、仕事まみれの汚れたカラダで駆け込んだ昨日の公演だったが、
おかげでカラダの心から清められた気がする。
…と思ったはずだったのに、
昨日から息子が発熱。微熱だからとタカをくくっていたら、なんとインフルエンザであることが判明した。高いお金出して予防接種したのに、なんで~!?

って、つい最近、同じようなコト言ってたじゃん、私。
そう、一ヶ月前に息子が水疱瘡にかかったときも「予防接種したのに、なんで~!?」と叫んだばかりだったではないか。
結局、私は水疱瘡は発症せずに済んだけど、今度はインフルエンザの恐怖だ。
せっかく清められたカラダが…ああ、インフルエンザに蝕まれていくのだろうか。

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コメント

soreil

熱は、下がりましたか?インフルエンザ、本当に今年は、遅くに流行っていますね。
お大事に。
 スパイダーマンのお土産、いいですね。楽しそう。
クラシック鑑賞で、気持ちが洗われる感じ、分かります。ずっと行っていないなー。
文章を読んでいるだけで、ちょっと行った気になりました。v-266

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ritz

広告代理店コピーライター
イタリア家庭料理研究家
HP→http://www.ristorante-ritz.com
著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
イタリア料理、子育てから、オペラ、日本の旅、秘湯まで。

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Author:ritz
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