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イタリア携帯通信②「西の果てから南の果てへ」

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notizia da italia sul cellulare②
トラパニ近くのアグリツーリズモ、レストランがスローフードにも選ばれたことがあるだけあって、素朴ながら地元独特のパスタの数々がずらりとメニューにならぶクオリティの高い宿だった。一泊しかできなかったのが残念だが、すべてを仕切ってるアッパレな嫁のジョバンナからいろいろレシビを教えてもらい、お姑さんからは今度は料理をならいに帰ってくることを約束さしてもらって宿をあとにした。

その後はジョバンナに教わったトラパニで最大級の塩田を見て
海沿いに下り南の果ての遺跡、セリヌンテへ。
これがまたなぜか息子のMは大興奮で海抜けの神殿の写真を夢中で取っている。時代劇好きからさらに遡り、起源前好きに化したようだ。
その後はすぐそばのビーチで男どもは汗を洗い流し、再び車に乗って南下しいよいよアグリジェントへ。
日本人は、たとえ来たとしても世界遺産の遺跡だけして素通りしてしまうのがアグリジェント。
粗野で野暮ったくて、どこか荒涼としていて寂しくて、でも作家ピランデッロの故郷でもあるこの地は、まさしくシチリアらしい大地と魂が息づく地でもあるような気がして、ゆっくり訪れてみたかったのだ。

2世紀つづく農園と巨大な家を引き継いでいる女主人のキアラからいろいろ料理を教えわることになった。

キアラの親戚とその家族、キアラの友達の娘一家などなど、いきなり初日の夜から、賑やかな夕餉に仲間入り。
アグリジェントの野暮なイメージとは掛け離れた、キアラの繊細な心遣いと愛情たっぷりの料理もさることながら、彼女の厚い人望も偲ばれる食卓。
シチリアの南の果てまで来る甲斐が本当にある宿を見つけた気がする。
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ritz

広告代理店コピーライター
イタリア家庭料理研究家
HP→http://www.ristorante-ritz.com
著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
イタリア料理、子育てから、オペラ、日本の旅、秘湯まで。

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