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イタ馬鹿日誌

昼は会社員、夜は母、週末は自宅で料理教室。ristorante-ritz.comのイタリア馬鹿な日々。

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ボロネーゼ製法とか言われちゃうと、弱いんだなー。

yoshitoのブーツかれこれ10年も経つというのに、私が「風に飛ばされて骨折した」という話は、何かにつけて蒸し返される。
正確に言うと、生暖かい強風が吹き荒れる春のある日、会社の上司たちと歩道橋を渡っていたときのこと。急に大きな風にあおられて体制を崩した拍子に、排水溝の段差で足首をひねり、よろよろとそのまま転倒しただけの話。…だったのだけど、あまりの痛さに病院に行ってみたら、なんと骨折していたのだ。

以来、足首をひねるのが怖くて、ぺったんこの靴しか履けなくなった。
妊娠し、出産、育児期に突入してしまったこともあり、ヒールと無縁の年月はさらに続いた。
パンプスといえばバレエシューズみたいな色気ないものを愛用、夏のサンダルはニューバランス一辺倒だし、ブーツならウルトラマンみたいなブーツをもっぱらカンペールで。それでも、不満はなかったし、そこそこお洒落はできたと思ってる。
しかし、30代後半になると、不思議なことに、ちょっとでもいいからヒールの存在感がある靴をはきたくなった。きっと、ぺったんこ靴で可能だった着こなしが、年とともに似合わなくなってきたせいだと思う。
そうはいっても、さすがに10年もヒールをはかない生活をしていた足には、せいぜい3センチが限度。それでもちょっと歩いただけで指に豆ができたり、ふとした拍子によろけることもままあるダサい私である。
そんな私が、だ。
今シーズン、なななんと6センチもヒールのあるブーツデビューを果たしてしまったのだ。

出会いは昨年秋。伊勢丹の靴売場だった。
「YOSHITO」とかいう聞いたこともないブランドのこのブーツが私の目に止まったのは、
形に惚れたこともある。珍しい深緑色に惹かれたこともある。でも、なんといっても
「ボロネーゼ製法で足の形にぴったりフィットする…」などと添えられた触書き。
ボロネーゼ製法…とか言われると、ボローニャが恋しくてたまらない身としては放っておけなくなり、つい、履いてみてしまったのが、運命の出会いだった。

するとどうだろう。私にとっては前代未踏の高さだというのに、足首を、まるで誰かが優しく、そしてしっかりと支えてくれているかのような安定感。靴をはいていることを忘れてしまいそな、上質でやわらかい皮のフィット感に、ああ、うっとり。
ふかふかじゅうたんの上を歩いてみても、グラリともしない。
むしろ、6センチ背が高くなったことで開ける視界に、すがすがしい気分にさえなり、即買いした。
値段は…、忘れた。
忘れることでしか、買う勇気が出ないような値段だったことだけは記憶している。
でも、今シーズンの、一番納得行く買い物だったと、今回ばかりは我が物欲を褒めたたえずにはいられない。

ところで、ボロネーゼ製法っていうくらいなんだから、イタリア製ってことなんだろうか。
「YOSHITO」っていう、新進気鋭の靴デザイナーがいるんだろうか。
イタリアで修行してきてカッコイイ若者だったりするんだろうか。
これだけ女性の足を知り尽くしたデザイナーなんだから、さぞ色男に違いない。

遅ればせながら「YOSHITO」なるブランドをネットで検索してみると…、
なんと、東京浅草に本社を構える、思いっきり下町の靴メーカーではないかっ。
「YOSHITO」が誰なのかについても、どこを見ても触れられていない。
セールスポイントである「ボロネーゼ製法」のページに進むと、下町の工場でせっせと靴と向き合う、ハゲがまぶしい靴職人のおっさんの写真が…。
もしや、「YOSHITO」って、おっさん、あなたではあるまいな、とよぎる思いを封印するように、慌ててページを閉じた私。

…これ以上、知るのはよそう。
とりあえず今回は、「ボロネーゼ」の名にまんまとひっかかったことに、素直に感謝すればよいのだ。
ああ、でも知りたい。「YOSHITO」って誰?誰なの?誰か教えて。

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コメント

このブーツ、カッコイイですね!
去年の秋の伊勢丹のDMに掲載されていて、いいな~♪と思ったブーツに似てる、というか、たぶん、ブランド名が一緒だったと思うので、まさにこのブーツではないだろうか!!
私も、パリかNY、はたまたミラノあたりで活躍している日本人デザイナーかと思っていましたが、浅草だったとは意外です。
Ritzは、ハゲの男性に弱かったので、やはり、ご縁があったのでしょうか?!

masakinaさま

そう、そうでした。私はハゲ好きでした。
さもありなん。これも何かの縁ですね。
ん?それって、おっさん=YOSHITOでいいってこと?

社長の名前がヨシヒトと言う名前からそのままだと長いのでヒをとってヨシトにしたそうです

情報ありがとうございました。

yoshitoの由来が判明して嬉しいです。しかし、そうですか、社長さんですか。
kutuyanomusukoさん、もしや、yoshitoさんのご子息だったりして…。
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Profilo

ritz

Author:ritz
イタリア家庭料理研究家
本業は広告代理店コピーライター
1999年以来、毎年有給休暇を使い果たす作戦でイタリアへ料理修行。年に1〜2回のペースで子連れでイタリアの農家やマンマの家々を転々としています。
HP→http://www.ristorante-ritz.com
Facebook"マンマの台所Ristorante Ritz"→https://www.facebook.com/ristoranteritz/

著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
U.M.A.O.オリーブオイル鑑定士
イタリア料理、子育てから、日本の旅、秘湯まで。

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