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イタ馬鹿日誌

昼は会社員、夜は母、週末は自宅で料理教室。ristorante-ritz.comのイタリア馬鹿な日々。

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栗太郎

イシイの甘栗

お騒がせした息子の水ぼうそうはあっけなく終了。たった三日間、保育園を休んだだけで金曜から早くも復活した。
しかし、その重症度に関係なく、感染した人の症状は重くなるケースが多いと周りから脅され、母はますます忍び寄る発疹の恐怖に怯える日々。
ええい、ままよ。こんなときは、家族でおいしいものでも食べに行ってすっきりしよう。

目指すは、浅草にある行きつけの焼鳥屋。
店より少しはなれた、いつもと違う駐車場に止め、てくてく裏道を歩いていくと、あっ!「イシイの甘栗」発見!森下に本店があるこの甘栗屋、そういえば、浅草にも支店があったっけ。

何を隠そう、子供の頃から無類の栗好きである。
女の子が生まれたら「栗子」と名づけようと思っていたほどの、栗バカだ。
残念ながら子供は男だったため、さすがに「栗太郎」ではかわいそうと思ってあきらめたが、ふと気がつけば、息子も、私に負けずとも劣らぬ栗好きに。
中でも特に好きなのは甘栗で、こんなことなら「栗太郎」でもよかったんじゃないかと思うほどだ。
とはいえ、初代栗バカの私から言わせてもらうと、甘栗でもうまい店とうまくない店は歴然としてあって、「甘栗太郎」は今いち。
大粒ふっくら系でいえば、三越デパートで展開していた「円」という店か、横浜の「聘珍楼」のがおすすめ。小粒系でいえば、京都の「林万昌堂」か、東京下町の「イシイの甘栗」が、断然すばらしい。身がぎゅーっとひきしまっていて、かめばかむほど香ばしい栗本来の滋味が広がる。

さて、久々に「イシイの甘栗」にありつけるうれしさに、息子とスキップしながら店に駆け寄るも…、
「あー、すみません。今日は栗は終わっちゃったんですよ」と、店員の若い兄ちゃん。
うそー。残念…。
泣きそうな顔の息子の手を取り、しかたなくとぼとぼと歩き始めると、
数十メートルほど行ったところで、背後から「ハーハー」と息を切らして駆け寄る気配が。
振り返ると、なんと、さっきの兄ちゃん。
「あの、これ、ちょっとなんですけど余ってたから…」
とポチ袋ほどの小さい袋に入った甘栗を差し出した。
おおお、なんとまあ、うれしいことか。いい兄ちゃんだ。最近の若い者でも、気の利いている奴はいるものだ。兄ちゃん、ありがとう。次回、必ずや大袋を買いに来るぞ。

一転して満面の笑みの息子。焼鳥屋に向かう我々の足取りもスキップに戻った。
「これさ、やきとり屋さんに行ったらさ、ほんとはいけないことって知ってるけどさ、あのさ、せっかくお兄さんがくれたしさ、やきとりが出てくるまで、ちょっと食べようかね。内緒でね」
よくないと知りつつもどうしてもしたい行動にでるとき、決まって、長い長い前置きから入る息子の手口。今日ばかりは母も大賛成である。

しかし、せっせと剥いてやった母が、ふと気づけば、袋は空っぽ。
うちの「栗太郎」」に完敗だった。

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コメント

甘栗、全部、栗太郎くんが食べちゃったの?
きっと、とっても美味しい甘栗なのでしょうね♪

水疱瘡、お子様はあっという間に治るのですね。
私は、23歳の時に罹って、大変な思いをしました。
今も、月面クレーターのような痕が額と右眉の横に残っています。
感染していないことを、お祈りしています!

Masakina様

ええ、ええ、どうか祈ってください。
高熱は女だから怖くないけど、これ以上顔が汚くなるのは一応女ゆえに避けたいです…。
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Profilo

ritz

Author:ritz
イタリア家庭料理研究家
本業は広告代理店コピーライター
1999年以来、毎年有給休暇を使い果たす作戦でイタリアへ料理修行。年に1〜2回のペースで子連れでイタリアの農家やマンマの家々を転々としています。
HP→http://www.ristorante-ritz.com
Facebook"マンマの台所Ristorante Ritz"→https://www.facebook.com/ristoranteritz/

著書に「トルテリーニが食べたくて」
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
U.M.A.O.オリーブオイル鑑定士
イタリア料理、子育てから、日本の旅、秘湯まで。

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