2011
Jan
04
2
迎春。
今年は、ただでさえ新生児を抱えての年越し、雰囲気を味わうどころではないと覚悟してけど、いやはや、想定外にいろいろありまして…。
長男Mをスキー合宿に送り出して早々、1週間くらいまえから違和感をかんじていた会陰の一部が腫れに腫れ、激痛で、歩くことも、Nを抱っこすることもできなくなる。
産後検診の予約を入れていた28日を待ちきれずに、前日に予約外で産科に駆け込むと、卵大もの膿がたまってるとかで、その場で麻酔注射、メス入れて切開して、ぎゅうぎゅう膿を押し出す処置。まるで出産時の会陰切開と縫合処置のごとき、これまた激痛。
お産の影響とはまったく関係ない症状らしいが、疲労やストレスが原因とか。
産褥期間がやっと明けたと思いきや、産褥アゲインなり。とほほ。
それでも、膿を出してもらったら、傷口は痛むものの、ぐっと楽に。スキー合宿から帰ってきたMと年末の買い出しに出かけられるまで復活。
と思いきや、今度は、大みそかの午後にMが発熱、嘔吐。はた、もしやノロではと、私と入れ替わるように、今度は息子が同じ病院の救急へ夫に連れられ駆け込む始末。
大晦日の夜とあって数時間も待たされて、帰宅したのは紅白も後半戦にさしかかったころ。
「えーっ、“時の流れに身をまかせ”は終わっちゃったの~!?」
とっくに歌い終わっちゃったよ、徳永英明。でも、桑田はこれからだよ。
「ほっ。桑田に間に合ってよかったよ」
なんて言ってるMはさっきよりだいぶ元気そう。熱も吐き気もおさまって、どうやらノロウイルスではなく、流行の胃腸にくる風邪だった模様。
そんなこんなで、今年の我が家は大晦日も何もあったもんじゃなく、ただ日付がかわっただけのお正月。
でも、まるでそんな我が家にお誂えのように、今年は、イタリア仲間のJMさんの御計らいで銀座老舗レストランの豪華おせちのご相伴にあやかることになっていた!いやあ、これが実に、助かった。
Mの好物の黒豆と、雑煮用の鶏ダシ汁だけは、例によって一日かけて作ったけれど、それ以外は、フレンチ、中華、和風の合わせて7~8人前はあろうかと思われる豪華おせちを、上に住む両親と分け合って、新調したお重に詰めなおせば…豪華絢爛おせちのできあがり。
やっと訪れた我が家の平穏な冬休み。退院してからというもの、新生児と二人きりで壁の中の閉塞生活をおくってきた身にとって、Mや夫が、毎日朝から晩まで家にいてくれるということが、どれだけありがたいか。
私もMも病み上がりということで、家でゆっくりすごせばいいや。
…と思っていたものの、一日家にいただけですっかり飽きてしまい、2日はNを夫にまかせ、Mと二人で初売りで賑わう新宿のデパートへ繰り出してしまう。しかしこれとて、夫が家にいてくれる休み中だからこそできること。
いやあ、買った、買った。
産休から育休に移行する今月から、無給生活になるってのに欲望の赴くままに買いまくる。
途中でお茶しようにも、どこもかしこも大行列で腰も下ろせず、それでもMは文句ひとつ言わないどころかむしろ荷物持ちを買って出てついてきてれる。母が伊勢丹の靴売り場も見ようかしらとつぶやけば、伊勢丹のほうがおもちゃ売り場は充実してるから僕も伊勢丹に行きたいなと合わせてくれる。結局、高島屋行って、伊勢丹ハシゴして、もいちど高島屋に戻って…。息子のMには、心底感謝せずにいられない。
で、そんな健気さにほだされて、つい、ねだらるるままに買ってやっている私。気が付けば、靴にパーカーにおもちゃに…と、私のものよりたくさん買ってるじゃん。高野フルーツパーラーでスペシャルショートケーキまでごちそうしてるじゃん。
もしや、踊らされているのは私のほうだったりして!?
「あのさ、そういえば、Mのパジャマ、つんつるてんだから無印良品て買ってくれるって、ママ言ってなかったっけ?」
ええい、ここまで来たら、とことん買ってやるわい。
最後は地元の目黒駅アトレでパジャマ購入。最後は、同じフロアにある和風小物の店で3,000円の特大福袋で締め、抱えきれない荷物とともにタクシーに乗り込んだのであった。
ところで私の戦利品といえば…Nを抱っこしながらも着脱できるファスナーのないダボダボブーツに、外出先でNに授乳するときに隠すのに便利なチューブ型の安マフラー。産後ルックばかりではないか。とほほ。
それでも久々に買い物して、おかげで発散できた。
しかし、男の子だと、こうして母親の買い物につきあってくれるのも今のうちなんだろうか。成人しちゃったら、私はさみしく一人でデパートに行き、一人でお茶するんだろうか。
…うんにゃ、そんなことはない!きっといつまでもMがつきあってくれるに違いない!そう信じよう。念じよう。
そんなこんなで3が日も終わり、今日から夫も仕事始め。正月休みもあっという間に終わってしまった。Mの学校が7日から始まってしまえば、再び乳飲み子との閉塞生活か…。
大好きな冬なのにまっとうできない毎日。雪見温泉も今年はお預けだし。
今年に限っては、春の訪れが待ち遠しい。本当の意味での私の“迎春”が、ただただ待ち遠しい。
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